まずなにから話せばいいのか。
「感動した」なんて無邪気なことを言う柄じゃないし、かといって「腑に落ちた」と言えるほど冷静でいられたつもりもないし。
あの、坂本真綾ちゃんのライブツアー2009かぜよみの名古屋公演に行ってきました。
これまで2度、ファンクラブイベントに参加し、ラジオの公開番組も見にいったことがあるので、これが4度目の生真綾です。
チケットはファンクラブ先行予約でゲットしていたのですが、席がどこだとかまったく見ておらず、「どうせ後ろの方で遠くに感じながらになるんだろうなぁ」ってなくらいに思ってたんですが、会場で席を探してみて唖然。
なんと1階3列目のど真ん中という、最前列といっていい特等席だったんです。
いやぁ、うれしいというよりちょっとびびりました。
迫力に気おされるんじゃないかとか、積極的な姿勢を見せないと申し訳ないんじゃないかとか、妙なプレッシャーばかりが芽生えてしまい。
なので、ライブが始まる直前まで席に付くこともできずに端っこで悶々とすることに。
でも、いつまでも逃げてられないのでドキドキしながら席に座り、ライブスタートを待ったんですが、まずは最新アルバム「かぜよみ」から「Vento」が流れだし、ステージにバンドメンバーだけが登場したんです。
「おや?」ってな感じで見ていたら、真綾ちゃんがいないまま「かぜよみ」でも一番アップテンポなナンバーの「GetNoSatisfaction!」の演奏が始まったんです。
すると、舞台中央にあった幕に真綾ちゃんらしき人影が映し出され、曲がドンと盛り上がる瞬間に幕が落ちて真綾ちゃんが姿を見せたんですよね。
客席はそこで一気にヒートアップ。
後ろの方からスタンドアップの波が押し寄せ、自分も勢い立たざるを得なくなり、そこからライブが終わるまでずっとスタンディングのままライブに臨むことになりました。
この盛り上がりをさらに煽ったのが「マクロスF」のOPとして大ヒットした「トライアングラー」。
これは客を最初から燃え上がらせる気だなぁという意図をヒシヒシ感じながら、3曲目の「ループ」まで立て続けに熱唱。
そして、そのあとようやくMCに入り、観客からの「かわいい」という声援に「もっと言って」などお茶目に答えたり、「オリコン3位おめでとー」の声にその心境を語ったりしてくれました。
そして、このアルバムからたくさん歌うといって、「風待ちジェット~kazeyomi edition」「雨が降る」「Remedy」を歌ってから2度目のMCに。
このライブをやるにあたり昔の曲からいまの私が歌いたい曲をリストアップしたと告げ、まさかのロードス島戦記のOPだった「奇跡の海」や、ファーストアルバムから「風邪が吹く日」-ちなみに出だしを少しとちるご愛嬌も-を歌い、こちらは最新シングルのカップリングから「プラリネ」を持ってきて、伴奏を残したまま衣装チェンジにはけます。
その間、「Lucy」のピアノソロがあり、そしてワインレッドのミニのワンピースに黒のタンクトップ、赤のベストの衣装から、スカートが段々になっているようなこちらは白っぽいのか黄色っぽいのかライトの加減で判別できなかったけど、こちらもミニのワンピース姿で再登場。「Honeybunny」をダンスをするようにパフォーマンスしてくれました。
直後のMCで本人曰く、昔よりセクシーに歌えたとのことで。
確かに、そういう印象を与える見事な歌いっぷりだったんですが、だからってアダルトっぽさを感じさせるというわけではなく、過剰さや無理をしているわけでもない、大人の余裕を感じさせたんですよね。
そういえば、どのタイミングのMCだったかは忘れましたが、「スカート短い」っていう客からの声に、「そうなの。ファーストライブはロングスカートだったのに、ライブをやるたびに短くなって」と言ってました。
そこから、ライブの終盤に向けて一気に3曲を立て続けに。
「まきばアリス!」「TuneTheRainbow」「僕たちが恋する理由」が選曲されていました。
しっとりと歌い終わった後に、15歳から歌い始めて100曲以上ある持ち歌でいっぱい歌いたい曲があった中で、いま一番歌いたいのがこれと言い、歌いだしたのが「光あれ」。
なるほど、これをチョイスしたかと思いながら、感情のこもった歌い上げにジーンとするものがあり。
その余韻を連れ出すように、「マメシバ」で激しく、「さいごの果実」で情感溢れる歌いっぷりを見せてくれた真綾ちゃん。
最後のMCで、人前に出ることが怖かったから自分からライブをやりたいとは言えなかったけど、今回は自分から言い出した。だから、これが自分にとってのファーストライブだって告白し、昔の曲もやったけど、どれも浮くことがなく、これまでやってきたことはずっとつながってきているんだって実感したと言ってくれました。
これもどのタイミングのMCだったか覚えていませんが、「かぜよみ」でよりウソをつかずにさらけ出したものができたと。たどりつくべくしてたどりついた場所だっていうようなことから、お客さんもそれぞれの道を歩いているけど、この瞬間に同じ場所にたどりついているからここにいて、だからみんな同じかぜよみの民だって宣言してたんですよね。
最後に、この曲をずっと歌い継ぎたいと、「かぜよみ」から「カザミドリ」を歌ってバンドメンバーとともに舞台袖へ。
客席からは拍手が鳴り止まず、それは次第にアンコールを求める声援となり、衣装を黒のTシャツの左肩を出したトップと水色のフリフリのミニスカにチェンジした真綾ちゃんたちが戻ってきて、「プラチナ」「パイロット」を歌い、ここでこれをもってきたかのデビューシングル「約束はいらない」できっと客席みんなジーンとしてたんじゃないかなぁって。
アンコールを終え、また舞台袖に戻っていった真綾ちゃんたちに、今度は「もう一回」コールが起き、再度それに応えた真綾ちゃんは今度はひとりでピアノの前に。
ファンクラブイベントでも披露した、ピアノ弾き語りの「NOFEAR~あいすること」をサービスしてくれ、最後の最後にお約束の「ポケットを空にして」を客席みんなと歌ってフィナーレを迎えました。
いや、最初は本当に目の前にいる坂本真綾に圧倒され、生太ももだぁとか、意外とたくましい二の腕だぁとか、前かがみになっても見えない胸の谷間だぁなんて、普段ならジロジロ見てたら変態と思われる距離感が関心事だったんですが、すぐにそんな邪な気持ちは吹っ飛び、「風邪をひかす気か」ってくらい何度もゾクゾクさせられました。
そりゃ、ハウリングが結構ひどかったり、演出で20個くらいの電球が垂れてきてそれがわっかを作ったり星座を作ったりと演技をするんですが、調子が悪いのがあってちょっとムードを阻害してたりなど、おそらく次のライブへの反省点となることも見受けられたんですが、そんなこと見終わった後はすべて吹っ飛んでしまいました。
人前に立つのが怖いなんて言いながら、MCで仁王立ちで腰に手を当てていた男らしい真綾ちゃんが頼もしくも、微笑ましくもあったりしたんですが。
ウッチャンと松ちゃんの共演もそうだし、ユニコーンの復活もそうだけど、自分がこれまで見守ってきたものは間違いじゃなかったんだって思わされたし、ここまでの積み重ねの深さを、それは一緒に年をとってきた重みも含めて感じたし、それをこのようなライブで生で実感できている自分って勝ち組じゃんと、平たく言えば幸せなんじゃないのって思ってしまったんですな。
そうそう、こんな感覚を味わえる人はいないし、味わわせてくれる人もいないぞって。
なんか、旧交が温まるっていうけど、温まる年になってきている気がします。
そんな、ホッコリとした気持ちで帰宅の徒についたんですが、クールダウンのためにiPodをシャッフルで聞いてたらCoccoがやたら流れて、「お前の心はもっとギスギスしてるものだろ」なんて言われているような気のもなったりしつつ、またこちらの地域まできたら、アーティスト真綾のイベントには絶対に参加しよと心に誓うのでした。
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