市橋達也
思い出し笑いをしてしまうんです。
インスタントジョンソンが「レッドシアター」で見せたカラオケのネタ。
というか、なぜに木村由姫のプチヒットした曲「LOVE&JOY」をチョイスしたのかと。
あれは自分も引っ掛かるものがあって、たまぁに思い出すことがあった曲なんですよね。
そして、今彼女はなにしてんだろうとも思ったり。
だから、余計にあんな感じで扱われていると、妙にくすぐられるものがあるんですな。
それがあっての、あのくだらないボケの畳み込みがまたバカバカしくて、くだらなくて。
ぶっちゃけ、レギュラーメンバーが見せるコントに惰性が見られる中で、あのインパクトはいい刺激となりました。
こんな平穏な日常を、もう過ごすことはないんでしょうね、市橋容疑者は。
すでに、この何年が実際そうだったわけだし。
逮捕された当日は、どうせどのブログでも扱われいただろうってことで、あえてスルーしてたんですが、もちろん何かと思うこともあった事件だっただけにここで触れておこうかなと。
まず、しばらく忘れられていたところに、名古屋で整形手術を受けていたことが発覚して、その顔写真が公表されるという驚きのニュースがあって、それから大阪で働いていたとか神戸で見かけられたとか、続々と情報がでてきた後での逮捕劇というこの一連の流れが、ここまでの衝撃度が大きく、注目度が高い事件として返り咲いたのだろうなというのがあって。
これは、本人にとっては不幸そのものの展開なんでしょうが、こと日本の犯罪史として振り返るとしたら、それなりの地位を得る過程を経たと言えるんじゃないでしょうか。
と同時に、この名前が記憶のフックとなるものがあって、みんなフルネームで言うんですよね。
これも良し悪しのどちらで言えばいいのか分からないことだけど、名前のたたずまいがよくて、苗字だけでも名前だけでも成り立たない、その双方が合わさって価値を持つというバランスのよさがあるんです。
建築偽装した姉歯だって、あれだけ特徴的な名前なのに、フルネームでは誰も覚えていないわけだし、もしかしたら顔写真を見せられても「あれ、なんだっけ?」なことすらあって。
そして、姉歯を出したついでに言えば、別に姉歯という人物自体への興味はほとんどの人は持たないだろうけど、市橋容疑者についてはちょっと興味があると思うんです。
もうひとつ、不謹慎な比較を持ち出すとしたら、被害者であるリンゼイさんやその家族のことより、市橋の方を知りたいと思うんじゃないかとすら。
もし、ねほりはほり話を聞けるのなら市橋に聞いてみたいと思うんだろうし、もしドラマ化するならリンゼイさん一家ではないだろうと。
整形までして逃げ切れると本気で信じていたのだろうかとか、もしかしたらやがて終わりが来る逃走劇だと自覚してのこれまでだったとしたら、それってどんな感じの日常がそこにあったのだろうかとか、そちらの方にばかり妄想がたくましくなるんですよね。
働き先でいつ気づかれるかも知れずにいるドキドキ感は、前にも書いたけど人生としての密度で言えば自分は完全に負けているとすら思ってしまい。
犯罪行為自体をなんら肯定する気持ちはないのですが、しょせん人間がやることだと考えたなら、どうしてもなんらかの意味を見出してしまいがちだし、そこに人間としての下世話さが反応するのは、完全な他人事とは思わない距離感がそこにあるっていうことなんじゃないでしょうか。


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