オーセンティックスノー
今年、初の雪を見ました。なんて言ったら語弊があるのは分かっていて、それは誰もがする勘違いである「すでに1月や2月で降ってるじゃん」っていう話と、もうひとつ個人的な体験からの比較で、秋に行ったカナダでまさかの雪に遭遇してるんですよね。
まぁ、こちとらこの地域ではそれなりの積雪量を誇る地区だけに、12月の頭にはすでにスタッドレスタイヤへの交換は済ませていて、雪が降った時に対応するためのアイテムも当然のように揃えての冬対策はしてあったので、ひざ上ほどの降雪にもほぼ問題なく対処できたりはしたのですが。
だけど、できれば雪はこれっきりにしてもらいたいなぁっていうのが本心で、子供の頃なら無邪気に喜び、楽しめたものでも、大人になると弊害ばかりが先に立つんですな。
そりゃ、ただ舞い散る程度なら別に構わないんですけど、雪かきが必要だとか、道路がでこぼこになるようだと、生活に支障をきたすんです。
都会の人は他人事だから「キレイだなぁ」ですむんでしょうが、こっちサイドから見ていると「その程度の雪で?!」ってくらいでパニックになるのも都会なんですし。
結局、イメージだけで判断しちゃう安易さが敵だってことなんでしょうし、リアリティがない人からの理解がないこともストレスやプレッシャーになるってことなんでしょう。
だから、「富士山でも冬は危険だ」って言われても、誰もピンときてなかったと思うんです。
これは、「イッテQ!」でウッチャンがチャレンジすることになった企画での前振りで言われていたフレーズなんですが、自分もあまり信じてなかったところがあるんですね。
だけど、まさか番組を見る前にその現実を思い知らされるとは思ってもいませんでした。
片山右京が登山などをしているのは、これは「イッテQ!」の裏番組である「ジャンクSPORTS」などで知ってはいたのですが、おそらく世間的に認知されたのはこの遭難のニュースがきっかけとなったのは皮肉の一言で、だってこれによってかなりの期間で自粛を余儀なくされるだろうからと。
一報を聞いたときは、片山右京は無事だったってことで軽いニュースで過ぎ去っていくのかなぁって感じだったんですが、同行したメンバーの安否が危ないという情報から、死亡確認という流れまでを受けて、きっと多くの人が認識を改めたんじゃないかって。
当人たちも、まさか軽い気持ちで行ったわけではないんでしょうが、その後にアフリカの有名な山を登る予定だってと聞いて、こんなところで命の危険に見舞われるなんて思ってもいなかったんでしょうし。
だけど、自分の想像力はなお欠如しているなぁって思うのは、この事故によってその「イッテQ!」の放送がどうなるだろうと心配してしまっている点にあったりして。
どうやら、年明けのスペシャルでこの模様は放送される予定だったらしく、当然すでに登山は成功のうちに終わっているわけなんです。
いまごろ、番組スタッフは喧々諤々の議論をしているんじゃないでしょうか。
このご時世だから、放送の自粛が最も堅い判断なんでしょうが、それをやるとこの富士山登頂の理由である、1年かけてやる2011年の絶景カレンダー作りそのものを揺るがすことにもなるし、なにより目先のスペシャルに穴があくことになるんですな。
ファンとしては、この困難さを知ったことで一層、ウッチャンの努力を無にしてもらいたくないとも思うし。
だから、きっと編集の段階では笑いを交えた内容になっているんでしょうが、これをよりドキュメントタッチにして、笑いも緊迫感から出るユーモア程度に押さえ、そして「我々も放送するかどうか迷った」とあえてナレーションで言っちゃうくらいにして、それでもその過酷さを認識してもらうためにという流れを作ってオンエアにしたらいいんじゃないかなぁって。
もし片山右京のお仲間さんも助かっていて、スペシャルの収録がまだだったなら、その難しさを片山さんを迎えることで語ってもらうということもできたのでしょうけど。
いまはただご冥福を祈りつつ、それとは別の道を模索してもらいたいと思うのでした。


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