田中芳樹フィロソフィー
田中芳樹は一時期よく読んでました。
というか、自分の読書熱の最重要作家だったと思います。
それなりに思想上のバランスのとり方っていうのも学んだかも。
でも。
徐々にその面で偏っていくのを感じたんですよね。
それに、遅筆が過ぎたことで付き合っていくことができなくなり。
だから、いまではちょっと複雑な心境で氏のことをとらえている部分があったりします。
「タイタニア」がアニメ化されるというニュースを見ました。
それを素直に喜べなかったのもそのためで。
まぁ、「タイタニア」と「レッドホットドラグーン」だったかな?は、完結してから読もうとしてた作品で、逆に言えば未完の状態ではまったく関心の対象ではなかったんですけどね。
そして、当然のように湧いてきた感情が、「そんなことより作品を完結させてくれ」であるし、「他の作品はどうなった」なわけなんですな。
ホント、「銀河英雄伝説」くらいなんですな、まともに完結したのは。あとは「マヴァール年代記」くらいで。
一番筆がのっていて、エンターテイメント的にも一番完成度が高かったのも「銀英伝」という意味では、彼の作家の最高傑作はすでにこの時点で出ちゃっているとも。
なのに、なのか、だからなのか、ティーン向け卒業を志向し、中国ものを嬉々として書いていたけど、本人が望むほどの業界での評価を得られなかったようで、というか売れ行き面でも振るわなかったようで、「薬師寺涼子」なんかも始めたり。
これもアニメ化されるようだけど、本人的にはドラマ化の方こそ望むべきところだったんじゃないかなぁと。
結局、サブカルな世界にしか親しまれないことへのアンビバレンツな思いを抱いてそうな田中さんには、プロ作家としての自覚をお願いしたいなぁと思うわけなんですな。
このままだとアンチしか生まんぞと。


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